
12/26 ケアンズ探鳥記2日目
|Posted:2023/03/26 20:44|Category : オーストラリア|
2日目はアサートン高原のYungaburraという町のモーテルからスタート。
とりあえず朝は宿から近いカーテンフィグ国立公園へ!

ハイガシラヤブヒタキ/Grey-headed Robin
まずは昨日も見たこの鳥が登場。これもケアンズ近郊固有種です!

キアシヒタキ/Pale-yellow Robin
昨日真っ暗で鳥が殆ど見つけられなかった林内は朝も状況は同じ。
なので道路沿いで鳥を探すことにしたら色々見つかる!
ロードサイドが探鳥向きなのはどこの国も同じですね。

キバラモズヒタキ/Golden Whistler
ですが高木だらけなので鳥もまあ遠い。
これもとても美しい鳥なんですがこれではなんだか分かりませんね。

メンガタカササギビタキ/Spectacled Monarch
実は前日もバリーン湖で見ていたのですがその時は雨で写真は撮れず。
この辺りはMonarchの仲間が多いのですが、その中でも最もポピュラーな種類のようです。
これは美しい!

ノドジロキノボリ/White-throated Treecreeper
オセアニアにはキバシリが居ない代わりにこのキノボリの仲間が居るそうです。
キツツキが生息していない土地なので、垂直に幹を移動しているのは大体この鳥。

ハシナガヤブムシクイ/Large-billed Scrubwren
小群でやってきて中層を移動して消えていく。
地味ですが結構好みの鳥でした。
と、ここで鳥見をしているといきなり道からとんでもない爆音が。
振り返るとなんと目の前で巨木が音を立てて崩れ落ちてきた!!

倒れた後はこんな感じでとても通れない状況に。
幸いこの場所は逆方向からも出られたので問題なかったですが、一方通行の場所でこれが起きて戻れなくなったらと思うと結構怖いですね。。。
カーテンフィグでの鳥見は終えて次はマウント・ハイピパミー国立公園へ。
ここは一番スターバードの種類が多い場所で、期待が高まります!!

ヤブツカツクリ/Australian Brush-turkey
到着してすぐの広場にはヤブツカツクリが。ここにはヒクイドリが出てくることもあるそうですが見られませんでした。
この広場の木の高いところに見慣れぬ鳥が止まっているのを発見し、見てみるとなんとアオアズマヤドリの雌!
しかし撮影する前に消えてしまい、今遠征での出会いもこれっきりになってしまいました。

ハイイロオウギビタキ/Grey Fantail
林縁部の開けた場所から林内の暗い場所でも幅広く見られた。
東南アジアでもよく見かけるFantailの仲間とよく似てます。

キムネハシビロヒタキ/Yellow-breasted Boatbill
広場付近で予習で聞き覚えのある声を拾い、探してみるとこの鳥が。
キビタキのような鮮やかな体色におかしな嘴でこれは見たい鳥の一つでした!!
近くに雌も居たのですが、森が深く撮影は難しかった。。。

ハイガシラヤブヒタキ
トレイルに入ると林内は暗くてなかなか厳しい状況に。
ここでシダムシクイやメジロハシリチメドリ、オウゴンニワシドリ等の魅力的な固有種を探すのですがなかなか厳しい。。。

この鳥は???
見つけてからしばらく識別できずに頭を悩ませていたのですが、よく考えればなんてことはなく、メンガタカササギビタキの幼鳥でした。
顔の模様や外側尾羽に成鳥と同じ特徴がありますね。

この鳥が問題で、先ほどカーテンフィグで見たハシナガヤブムシクイとそっくり。
しかし、ハイピパミーのような標高の高い場所には、ケアンズ近郊固有種のメグロヤブムシクイ/Atherton Scurubwrenが生息しています。
この2種の識別が非常に難しいのですが、メグロヤブムシクイはあまり群れにならず、林床付近を主な行動圏にしているそう。
この個体は小群で森の中層を動いていたので、ハシナガヤブムシクイとなりそうです。

ムナオビエリマキヒタキ/Pied Monarch
これも重要な鳥で、ケアンズ近郊固有種。
とても美しい!!
結構見易いものだと思っていましたが、意外とそうでもないようで遠征を通してみたのは2回のみ、撮影できたのもこの1回だけでした。

カオグロカササギビタキ/Black-faced Monarch
3種目のMonarch。
ニューギニアからの渡り鳥で、繁殖期のこの時期はいたるところで見ることが出来るようで、数も多かったです。
これも美しい鳥でした。

キスジミツスイ/Bridled Honeyeater
これもケアンズ近郊固有種。
ここではそれなりの数を見ることが出来ましたが、主に高標高地域の鳥なので居る場所は限られているよう。
序盤にしっかり見ることが出来てよかった。
この辺りでハイピパミーでの鳥見は終えて移動することに。
鳥の数は多くて楽しい場所でしたが、ターゲットはまだまだ残っているので今後また来ることになるでしょう。
次はガラッと環境を変えて乾燥した森の広がるワンデクラへ。

トサカレンカク/Comb-crested Jacana
途中の池にはトサカレンカクが。
かなりいい雰囲気の池なのですが、居たのはトサカレンカクのみでした。


キジバンケン/Pheasant Coucal
前日にも農耕地で走り去る姿を見ていましたが、今日はじっくり見ることが出来ました。
バンケンのように潜行性が強くて見るのが難しい鳥かと思いきやオオバンケンのように意外と開けたとこにも出てくる印象でした。

ヒジリショウビン/Sacred Kingfisher
同所でヒジリショウビンも。他にもセアカオーストラリアムシクイなんかも同時に見られました。

クロガオミツスイ/Noisy Miner
大型のミツスイ。
オーストラリアの他の地域ではごく普通にみられる鳥らしいですが、ケアンズでは居る場所は限られているようで、ここでしか見られませんでした。

モリショウビン/Forest Kingfisher
とても美しいんですが、被りが酷い。。。

アオイトトンボの仲間?さすがに分からない。。。
先へ進んでいくと、妙に鳥の密度が濃い場所に。
この辺りは花の咲く木が多いからか、1か所に常にたくさんの鳥が!

コバシミツスイ/Fuscous Honeyeater
ここで一番多かったのはこの鳥。そこにいる最優先種でしたが、逆にこの場所以外で見ることは一切ないという不思議な鳥でした。

シロハラコウライウグイス/Olive-backed Oriole
乾燥した環境を好むコウライウグイス。ケアンズは湿潤な場所が多いので見る機会は少なめでした。

ノドジロキノボリ
この鳥はいろんな環境に適応しているようです。
ここではチャイロキノボリ/Brown Treecreeperが見たかったのですが、そちらは見つけることは出来ず。

ヒガシキバラヒタキ/Eastern Yellow Robin
前日にハスティーズスワンプで見ていましたがその時は撮影は出来ず。
レモンイエローの美しい良い鳥です。

コセイガイインコ/Scaly-Breasted Lorikeet
木の高いところにはインコも。ここで狙いたいヒメジャコウインコ/Little Lorikeetは見ることが出来ず。

クロオビミツスイ/Banded Honeyeater
本来もっと内陸部に多い鳥のようで、あまり期待はしていなかった種。
白黒のコントラストがはっきりした美しい鳥でした。

ハチマキミツスイ/White-naped Honeyeater
これもケアンズでは多くない鳥らしい。
ここではクロオビミツスイとともに花に執着していてよく見ることが出来ました。
この場所ではほかにもズグロハゲミツスイ、キホオコバシミツスイ、パプアオオサンショウクイ、オーストラリアオニサンショウクイ、ワライカワセミなど、様々な鳥を見ることが出来ました!
この辺りで昼になったので、昼食を兼ねて買い出しにアサートン市街へ。
昨日はどこも開いていなかったスーパーで食料や水、虫よけスプレーなどを購入しました。
オーストラリアは物価が高く、その辺の商店で買うと結構な値段になるのですが、スーパーで食材や水を買う分にはいくらかマシでした。
昼の買い出しの辺りから雨が降り出し、本降りに。
鳥の活性の落ちる昼間なこともあり、一度宿に戻り休憩することに。

キバラタイヨウチョウ/Olive-backed Sunbird
宿の前の木にも鳥は来るため、雨が止むのを待ちながら近くに来るのを待つスタイル。

ヤドリギハナドリ/Mistletoebird
といっても近くに来るのはこの2種くらい。
どちらも美しい鳥なので退屈はしませんが。。。

オーストラリアアナツバメ/Australian Swiftlet
上空にはアナツバメが。
この仲間は違いが分からない。。。

オーストラリアキンバト/Pacific Emerald-dove
小雨になったタイミングで宿の近くの空き地まで歩いてみると、なんとキンバトが!
美しいですが、頭が銀色な分日本のキンバトの方がより綺麗ですね。
待っても雨が止まないため、とりあえず雨の中イーチャム湖へ行ってみることに。
しかし到着すると土砂降りで、鳥見どころか車から降りるのも厳しいくらいに。

結局イーチャム湖では何もせず、雨でも鳥が見られるハスティーズスワンプのハイドに。
このまま雨が続くとここにしか来れなくなるな。。。

ミナミクロヒメウ/Little Black Cormorant
居る鳥は前日とほぼ変わりませんが、昨日は見かけなかったウが近くの木に。

キミミミツスイ/Lewin's Honeyeater
ハイドの中にずっといても仕方ないので、雨が弱くなったタイミングを見計らって外へ。
この仲間は非常に似た種が3種いるのですが、これは普通のキミミでしょう。

アカハラモズヒタキ/Rufous Whistler
前日も見た雌ですね。

オナガバト/Brown Cuckoo-dove
これはこの日が初見でした。
この仲間も東南アジアでも各地域で1種ずつくらい見ますが、見た目はどれもよく似ていますね。
この辺りでこの日の鳥見は終了。夜になっても雨は収まらないため夜探は出来ませんでした。

この日の夕飯は日本から持ち込んだ米とスーパーで買ったローストチキン丸々1羽。
1羽が約1000円程度で売られていたので衝動買いしましたがこれはなかなか美味しかったです笑
~記録~
オオリュウキュウガモ
マミジロカルガモ
ハイイロコガモ
ヤブツカツクリ
ホロホロチョウ
ノドグロカイツブリ
オーストラリアヘラサギ
ダイサギ
チュウサギ
シロハラコビトウ
ミナミクロヒメウ
オーストラリアヘビウ
オーストラリアカタグロトビ
ナンヨウクイナ
オーストラリアセイケイ
ネッタイバン
オオバン
オーストラリアイシチドリ
オーストラリアセイタカシギ
ズグロトサカゲリ
カタアカチドリ
トサカレンカク
オナガバト
オーストラリアキンバト
レンジャクバト
オーストラリアチョウショウバト
ベニカノコバト
(ワープーアオバト)
キジバンケン
(オーストラリアオニカッコウ)
オオオニカッコウ
オーストラリアアナツバメ
ブッポウソウ
ワライカワセミ
モリショウビン
ヒジリショウビン
キバタン
ゴシキセイガイインコ
コセイガイインコ
イチジクインコ
(マダラネコドリ)
アオアズマヤドリ
ノドジロキノボリ
セアカオーストラリアムシクイ
コゲチャミツスイ
クレナイミツスイ
クロオビミツスイ
シラフミツスイ
ズグロハゲミツスイ
ハチマキミツスイ
キスジミツスイ
キホオコバシミツスイ
クロガオミツスイ
コバシミツスイ
キミミミツスイ
ハシナガヤブムシクイ
チャイロセンニョムシクイ
ムナグロシラヒゲドリ
キムネハシビロビタキ
モリツバメ
カササギフエガラス
オーストラリアオニサンショウクイ
パプアオオサンショウクイ
キバラモズヒタキ
アカハラモズヒタキ
メガネコウライウグイス
シロハラコウライウグイス
ヨコフリオウギビタキ
ハイイロオウギビタキ
メンガタカササギビタキ
カオグロカササギビタキ
ムナオビエリマキヒタキ
ツチスドリ
ハイガシラヤブヒタキ
キアシヒタキ
ヒガシキバラヒタキ
オーストラリアツバメ
ハイムネメジロ
オナガテリカラスモドキ
インドハッカ
ヤドリギハナドリ
キバラタイヨウチョウ
イエスズメ
フヨウチョウ
シマコキン
オーストラリアマミジロタヒバリ
86種 ライファー26種
半日雨でほぼ動けていないのにもかかわらずこの種数は凄いですね。
ケアンズの鳥の密度の濃さがよく分かります。
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